ヤマハの電子ピアノといえば、「クラビノーバ」か「アリウス」の２大シリーズが有名ですが
どちらがいいのか迷ってしまいますよね。
我が家では、実際にアリウス（ARIUS)を使用しているのですが、
実際の使用してみたレビューも含めて、アリウスvsクラビノーバの違いについて
徹底比較してみたいと思います。
これから、ヤマハの電子ピアノ購入を検討しているという方の参考になれば幸いです。
ヤマハ電子ピアノ【クラビノーバ】とは
楽器店やピアノ教室などでも薦められることが多い、最も代表的なヤマハの電子ピアノです。
グランドピアノの表現にこだわり、
音質・タッチ・ペダルなどをしっかり本物のピアノに近づけているのが特徴で
初心者から上級者まで幅広いピアノ演奏レベルの方におすすめです。
ヤマハ音楽教室でも、クラビノーバが使われているところもあります。
グラビノーバのは以下の3つのシリーズがあります。
CLP-700シリーズは、繊細なタッチの変化に応じて奏者の個性を無限の音色に変えて発音。 電子ピアノでありながら、最新のテクノロジーがもたらすグランドピアノ並みの表現力を備えることで、かつてないほどに豊かな演奏を体感できます。 表現力の革新的な進化が、あなたのピアノ表現への欲求をより高いところへ導いてくれます。
公式サイト（CLP-700シリーズ）より
ヤマハ電子ピアノ【アリウス】とは
まず、ヤマハ電子ピアノのアリウスは、
ピアノの基本にこだわったシンプルな作りが特徴で
「ピアノの音とタッチをもっと身近に」をコンセプトとしたスタンダードなモデルです。
ピアノの音とタッチをもっと身近に。3本のペダルなどピアノの基本にこだわってシンプルに仕上げたARIUS。 これからピアノをはじめる方にも使いやすいベーシックなモデルです。
ヤマハ公式サイトより
また、アリウスのスリムシリーズでは、
音や機能はそのままに一人暮らしや子供部屋などにぴったりのコンパクトなモデルです。
アリウスvsクラビノーバを徹底比較
鍵盤の違いについて
まず、鍵盤の違いについてです。
ピアノを弾く上では、音色よりなにより鍵盤のタッチ加減が最も大きな影響をもたらすと思います。
電子ピアノの鍵盤にはさまざまな種類があります。
アコースティックピアノの特徴である「低音部は重く、高音部は軽い」タッチを再現するために、音域毎でタッチの重さを変えてあるのが特徴。
2つの鍵盤センサーを搭載し、タッチの強弱もしっかりと再現可能。
基本の２つセンサーに加え、「ダンパーセンサー」を加えることで音切れすることなしに高速の同音連打ができるという、グランドピアノでしか実現できない演奏が可能。
これまで主流だったGH（グレードハンマー）鍵盤とは構造が異なり、ダイナミックレンジがより広く繊細な音色から雄大な音色まで、さまざまな音色を自在に引き出すことが可能です。
ごく弱い力で鍵盤を押しこんだ時に、鍵盤が下がる途中でわずかな手ごたえを再現可能に。
グランドタッチ-エス鍵盤鍵盤よりも、さらにグランドピアノの演奏性能を再現した木製の鍵盤。1鍵1鍵、鍵盤の重みや戻りの感触が異なるグランドピアノの鍵盤タッチを忠実に再現した「88鍵リニアグレードハンマー」を使用しています。
鍵盤のグレードとしては、
「GHS鍵盤」→「GH3鍵盤」→「グランドタッチエス鍵盤」→「グランドタッチ鍵盤」
の順にグレードが上がっていくようなイメージになります。
グラビノーバの上では、グランドタッチ鍵盤、グランドタッチエス鍵盤が使用されており、
アリウスでは、GH3鍵盤やGHS鍵盤が使用されています。
要するに、グラビノーバの鍵盤のほうがよりグレードの高い鍵盤が使用されていて、
鍵盤タッチがより繊細に出る仕様になっているという事です！
音色（サウンド）の違いについて
次に、音色の違いについてです。
グラビノーバでは、ヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」と
ウィーンのピアノブランドベーゼンドルファー社の「インペリアル」という、
世界的に有名な2種類のコンサートグランドピアノの音が選べます。
一方アリウスでは、コンサートグランドピアノ「CFX」が採用されています。
また、クラビノーバは、「バーチャル・レゾナンス・モデリング（VRM）」という画期的な技術で
共鳴音の響きを緻密に再現しているという違いがあります。
音色に関しての違いをまとめると、以下のような感じになります。
※一部機種によっては異なりますので、仕様を確認してください。
| 比較項目 | グラビノーバ | アリウス |
| 音色 | コンサートグランドピアノ「CFX」と ベーゼンドルファー社の「インペリアル」 | コンサートグランドピアノ「CFX」 |
| バーチャル・レゾナンス・モデリング（VRM） | あり | なし |
| スムースリリース （音の余韻が表現できる機能） | あり | あり |
| ステレオフォニックオプティマイザー （長時間ヘッドフォン装着しても自然な聴き心地が体感出来る） | あり | あり |
| エスケープメント ゆっくりと鍵盤を押した時に「カクッ」となる機能でグランドピアノを弾いている時のようなタッチ感が再現可能） | あり | なし |
音色などのサウンドクオリティに関しても、
グラビノーバのほうがよりこだわった音色を再現していると言えます。
大きさの違いについて
これは、仕様をみれば一目瞭然なのですが、
グラビノーバのほうがアリウスより大きいです！
その差は、10cmくらいと侮るとお部屋がかなり圧迫されるので要注意です。
価格の違いについて
価格については、グラビノーバのほうが高価格帯になっています。
上位機種では40万円ほど、下位機種でも20万円程度します。
一方アリウスは、10万円を切る価格帯で非常に良心的な価格です。
実際にアリウスを使用してみた
我が家では、実際にアリウスのスリムシリーズを使用しています。
アリウスに決めた最大の理由は、ずばり大きさです！！
我が家は狭いマンションに住んでいるため、部屋の圧迫感が気になり
アリウスのコンパクトさが最終的な決め手となりました。
実際に使用してみて・・
グラビノーバのほうが高品質であることが分かっていますが、
ぶっちゃけ、アリウスしか使っていなければ分からないし、
子供のピアノの練習にはアリウスでも十分！というのが正直な感想です。
ピアノとしての基本的な性能は十分にありますし、鍵盤タッチも悪くないです。
実際、グラビノーバシリーズもひと昔前まではGH3鍵盤が使用されていましたし、
アリウスでもヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」の音色を楽しむことが出来ます。
また音響については、マンションのため、あまり響かないほうがむしろ好都合で、
アリウスシリーズのほうが逆によかったかなと思っています。
あえて、デメリットをいうのであれば、強弱の幅が少ないことです。
特に子供の弾く力では、強弱をつけることが難しく抑揚を十分に感じられないという事くらいです。
それでも、自宅での練習には十分で、ピアノ教室は生ピアノで演奏をしているので
抑揚のイメージはレッスン中に付けられていると思います。
我が家で実際に使用している電子ピアノはこちら↓
アリウス・グラビノーバがおススメな人
これまで見た来たように、グラビノーバのほうが高品質である分、大きさも大きく、高価格です。
そのため、アリウスは以下にような人におすすめだと思います。
逆にグラビノーバがおススメしたい人はいかのような方です。
電子ピアノ【アリウスvsクラビノーバ】の違いまとめ
今回は、ヤマハ(YAMAHA)電子ピアノ【アリウスvsクラビノーバ】の違いについて
まとめてみました。
これから、電子ピアノの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。