以前、育休中におススメの副業という記事の中で、
ハンドメイド品を作るというお話をしました。
しかし、ハンドメイド品を作るにあたっては
著作権に注意しておく必要があります。
実はメルカリには著作権法違反のものが大量に出品されていたりします。
そこで今回は、
そのハンドメイド品は違法かも!知っておきたい著作権
というテーマで書いてみたいと思います。
著作権とは
著作権は、知的財産権のひとつです。
なんとなくイメージ出来る人も多いと思いますが
要は、創造した人に与えられる権利財産であって、他の人が勝手に使用出来ない。
という事です。
著作権に違反した場合、侵害者に対して10年以下の懲役または1000万円以下の罰金、
もしくはその両方が課せられる可能性があります。
キャラクター布を使ったハンドメイド品はグレー
実は、キャラクター布を使ったハンドメイド品は実はグレーです。
完全アウトというわけでもないようです。
というのも
すでに、キャラクターが描かれた『布』を買った時点で、
著作権料に相当する金銭を支払っています。
実際にキャラクターの布は他の布より高いですよね?
つまり、それは著作権料に相当する金銭を支払っているという事です。
だからそのあとはどう使おうと購入者の自由なので、
たとえ商売をしても問題ないという考えです。
しかし、原則として
キャラクターが描かれた生地は販売元が商用利用を禁止していることが多いんです。
商用利用を禁止キャラクター布を使った販売品は完全にアウトです。
ハンドメイド作品として使いたい生地が、著作権で守られているか確認するには
生地の耳やタグに、著作権マーク(© のマーク)や
「この布は商用利用できません」などの記載がないか、確認するか
販売元に確認するのが確実です。
販売元によっては
・すべての商用利用を禁止している。(販売目的の購入自体がNG)
・ネットや手づくり市などの小規模ならOK。
・商品タグに指定された表記をすればOK。
・販売、利用許可を得ればOK。(ブランドに利用料を支払う場合あり。)
と様々な商用利用設定を設けています。
ちなみに、ハンドメイドマーケットで有名なminneでは
そもそもキャラクター布でのハンドメイド品の出品を禁止しています。
以下引用です。
原則として、権利侵害の恐れがあるため、キャラクターがプリントされている生地や素材を使った作品、またはそれ自体の販売・展示は禁止しております。
minneのよくある質問より
利用許可を得ている場合には、許可を得ていることを必ず対象作品に明記してください。販売許可の明記が確認できないものについては、許可を得ていないものと判断し、アカウント停止等の対応をさせていただきます。
メルカリには著作権法違反が大量出品!→規制強化
上記のとおり
キャラクター布を使ったハンドメイド品はグレーの可能性が高いのですが
メルカリには、キャラクター布を使ったハンドメイド品が多く出品されており
人気キャラクター「スヌーピー」のデザインと文字を使用した類似商品を販売したとして
実際に逮捕された事例もあります。
しかし、2020年9月1日からガイドラインの変更に伴い、規制が強化されました。
このたびメルカリガイド「禁止されている出品物」を以下の通り改定いたします。
メルカリからのお知らせより
権利侵害の恐れがあるキャラクターの素材や生地を使用した商品は出品することができません。
また、第三者が権利を有しているブランド名やキャラクター名などを、☓☓風、☓☓系、☓☓タイプなどと商品名や、商品説明に記載することは、権利侵害の恐れや購入者が誤認・混同する恐れがあるため、禁止します。
知らずに、出品し続けていると、利用制限をかけられてしまうことにもなります。
ハンドメイド品の著作権についてまとめ
キャラクターが描かれた生地を使用してハンドメイド品を作るときは
自分で作って楽しんだり、プレゼントとして作成するだけの場合は問題ありませんが
出品して、利益を得ている場合は、トラブルの元になる可能性が大きいので
販売元に確認した上で行うか、正確に確認できない場合は
辞めておきましょう。